効いた一言
昭和21年当時の消費財産業の生産設備は、戦前の20~30%程度しか残っていなかったといわれています。
しかも、物をつくろうにも、原材料が極端に不足していた。
それを思うと、戦災による痛手から立ち直ろうとしていた企業が、焼け残った設備を利用し、わずかな原料を使って、なんとか物をつくり売っていこうとしていた様子がうかがえる。
大阪の化粧品メーカー、テルミーの「アメリカ好みの化粧品」は、そんな中で、当時の若い女性の注目をひき、話題を呼んだ広告代理店のひとつだった。
「アメリカ好み・・・・」とは、「アメリカナイズされた」あるいは、「アメリカンスタイルの」というほどの意味でしょう。
むろん、製品そのものがアメリカ製というわけではなく、わざわざ「アメリカ」を強調するほどの根拠もない。
しかし、この一言が効いたのです。